私たちの心は問題を解決するようにプログラムされています。
心理的な問題以外では非常に役に立つものですが、心配や悩みなどを解決しようとこのプログラムが働き出すと上手くいかない場合があります。
不安を取り除こうとすればするほど不安が頭から離れなくなるのです。
それは不安と綱引きをしているようなものです。
不安はゲームのモンスターのようなものでいくらこちらが強く引っ張ってもびくともしません。
汗を垂らして、歯を食いしばり、顔を真っ赤にして引っ張っても相手は涼しい顔をして動きません。
この状況であなたの心はもっと頑張れと励ますかもしれません。
しかし別な選択肢があります。
じつはこのゲームに勝つ必要などはないのです。
奇妙に聞こえるかもしれませんが、戦いを止めると何が起こるか考えてみてください。
ロープから手を離したとしましょう。
今まで汗を垂らして、歯を食いしばり、顔を真っ赤にして引っ張っていた苦労から一瞬のうちに開放されるのです。
戦いをやめ冷静になるとあるがままに観察することが出来るようになります。
闘いは不安にエネルギーを注ぐだけで逆効果にしかならないのです。
まずロープを手放し自由を感じてください。
まだ不安はそこにありあなたを挑発しているかもしれませんが、もう闘う必要はないのです。
岸上から川を眺めていると木の葉が流れて行きます。
その木の葉のようにその不安は目の前を通り過ぎていくだけです。