雪の中を運転中、滑ってしまって事故を起こし死にそうになった瞬間恐怖が起こります。
これから雪の中を運転しないといけないので事故に巻き込まれたらどうしようかと不安になります。
恐怖は現在を対象とし不安は未来を対象としています。
人類が森に住んでいたときに虎などに出会うなどすると恐怖が生じます。
そのような危機的状況が生じたときにそれを乗り越えるために逃げるか闘うかしなくてはなりませんでした。
現在は虎に襲われることは滅多に起こりそうにありませんが、いろいろな状況で恐怖が生じます。
恐怖は対処がしやすいですが不安は厄介です。
適度な不安は危険を避けるために機能する場合がありますが、強くなりすぎると問題になります。
不安は漠然とした未来に対して起こるので、不安が生じた原因を特定するために何時どんな状況でどのような認識をしたのか思い出す練習をすると良いと思います。
例えば何か漠然とした不安が生じて落ち込んでいたとします。
思い出していくときっかけは友人からメールの返事が来なくて嫌われたのではと不安になったのがきっかけでした。
メールの返事が来ないという事実に嫌われたのではと解釈し嫌な気持ちが生じました。
もしかしたら忙しいだけか、ネットがつながらない場所にいるか、重要ではないと思われ返事をしないかだけかもしれません。
メールの返事が来ないという事実にとどまりあるがままに観察するか解釈を変えてみる訓練をしてみましょう。